当事務所が法律相談予約システムなどのITシステムを積極的に導入している関係で、ChatGPTなどのAIシステムは導入する予定はないかとのお問い合わせを受けることがあります。
結論から言えば、ChatGPTは信用できない点が多く、導入は予定しておりません。
アメリカの話ですが、ニューヨークタイムズ等の記事によると、弁護士が裁判で使用する判例をChatGPTに依頼して集めたところ、大量の偽物をつかまされる事態となったとのことで、弁護士が裁判所へ提出した8件の判例のうち6件が架空の判例だったそうです。
当事務所でも試しにChatGPTに様々な質問をしてみましたが、その回答は非常に一般的で抽象的なものに過ぎなかった上、間違った情報も含まれていました。
巷間では、ChatGPTについて、「『知ったかぶりの人物』と話しているような感じ」と言われていますが、その通りだと感じました。
弁護士の開設するインターネットサイトで情報を発信する以上、他人(機械)が作成した誤りが含まれている可能性がある情報を発信するのはあまりに無責任ですので、現在のところ、当事務所ではChatGPTなどのAIシステムを導入する予定はありませんので、あらかじめご了承ください。