報道によれば,離婚訴訟などで広く使われている養育費の算出基準が,今よりも受取額が増える方向で改定されるようです。本年12月23日に詳細を公表するとのことなので,詳細がわかり次第,このコラムでご紹介いたします。
養育費の額に争いがある場合,裁判所では,夫婦の収入,子の人数や年齢に応じて機械的に計算できる算定表を用いて養育費を決めています。裁判所は,他の事情も考慮して養育費を決めるとしていますが,よほどの特殊事情がなければ,算定表どおりで計算されます。
今回は,算定表自体が改定されるため,今までと同じ収入等でも,養育費の額が変わることになります。報道によれば,増額の方向とのことなので,支払われる側も支払う側も,注目されます。
婚姻費用についても算定表が使われていますが,こちらも改定されるかは,現時点でわかっておりません。