交通事故で弁護士に相談するメリットと最適なタイミングを解説

交通事故に遭われた方へ|まず弁護士にご相談ください

突然の交通事故に遭われ、お身体の痛みだけでなく、「これからどうなってしまうのだろう」「保険会社とのやり取りが不安だ」「誰に相談すれば良いのか分からない」といった、先の見えない状況に大きなストレスを感じていらっしゃるのではないでしょうか。

ご安心ください。あなたは一人でその重荷を背負う必要はありません。私たち弁護士は、そのような困難な状況に置かれたあなたの隣に寄り添い、法律の専門家として、解決までの道のりを照らす存在です。

この記事では、交通事故の被害に遭われた方が、なぜ弁護士に相談すべきなのか、その具体的なメリットと最適なタイミングについて、分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたが次に何をすべきかが明確になり、問題解決への一歩を踏み出す希望を持っていただけるはずです。

なぜ早期の弁護士相談が重要なのか?3つの理由

交通事故の直後は、心身ともに混乱しており、「弁護士に相談するのはまだ早いのでは」「費用が心配だ」と感じてしまうかもしれません。

しかし、実は事故後できるだけ早い段階で弁護士に相談することが、最終的にあなたにとって最善の結果をもたらす鍵となります。「もっと早く相談すればよかった」と後悔しないために、その3つの理由をご説明します。

理由1:有利な証拠を確保し、適正な過失割合を目指せる

スマホを見ながら悩む男性

交通事故の賠償額を左右する重要な要素の一つに「過失割合」があります。

この過失割合の交渉を有利に進めるためには、客観的な証拠が不可欠です。

しかし、ドライブレコーダーの映像、事故現場の写真、目撃者の証言といった重要な証拠は、事故直後でなければ収集が難しくなってしまいます。

事故後すぐに弁護士にご相談いただければ、どのような証拠を集めるべきかなどを的確にアドバイスできます。

早い段階から万全の準備を整えることで、相手方の保険会社が提示する不当な過失割合に反論し、あなたにとって適正な過失割合を主張することが可能になります。

理由2:保険会社とのやり取りをすべて任せられる

交通事故の被害者が直面する大きな精神的負担の一つが、加害者側の保険会社との直接のやり取りです。

相手方の担当者は交渉のプロであり、専門用語を交えながら、必ずしも被害者の立場に立った提案をしてくれるとは限りません。心身ともに辛い状況で、このような対応を一人で行うのは非常に困難です。

弁護士にご依頼いただければ、このストレスフルな交渉の窓口をすべてお任せいただけます。

保険会社からの連絡は弁護士がすべて対応しますので、あなたは煩わしいやり取りから解放され、お身体の治療に専念することができます。これは、早期に弁護士へ依頼する大きなメリットの一つです。

理由3:治療方針や保険の利用について最適な助言が受けられる

適切な賠償を受けるためには、事故後の治療の受け方も非常に重要です。

特に、将来的に後遺障害が残る可能性がある場合、適切な時期に必要な検査を受けておくことが、後の「後遺障害等級認定」において極めて重要になります。

弁護士は、将来を見据えて、通院頻度や受けるべき検査についてアドバイスできます。

また、ご自身の保険(人身傷害保険や健康保険)をどのタイミングで、どのように利用するのが最も有利かという判断は、専門知識がないと難しいものです。

当事務所では、ご相談いただいた時点で予想される過失割合などを踏まえ、どの保険をどのように使うのがご依頼者様にとって最善かを、専門的な視点から具体的にアドバイスいたします。

【お悩み別】弁護士ができること|具体的なサポート内容

交通事故の被害者が抱えるお悩みは、事故の状況や時間経過によって様々です。ここでは、具体的なお悩みのケースごとに、弁護士がどのようにあなたをサポートできるのかを解説します。

「こんなことも弁護士に相談していいんだ」と知っていただくことで、相談へのハードルが少しでも下がれば幸いです。

「治療費の打ち切り」を宣告されたら

医者と男性

治療の途中であるにもかかわらず、相手方の保険会社から「そろそろ治療を終わりにしませんか」「来月で治療費の支払いを打ち切ります」といった連絡が来ることがあります。

これは、被害者にとって大変な不安を感じる瞬間です。

しかし、保険会社が治療費の直接支払を打ち切ること(任意一括対応の終了)自体は可能ですが、治療の必要性が医師により認められる場合などには、打ち切り後の治療費も後から請求・交渉の対象となり得ます。

打ち切りは保険会社の支払方針の変更であり、治療の継続や請求の可否は医師の判断や個別の事情に左右されます。

大切なのは、医師が「まだ治療が必要だ」と判断しているかどうかです。もし、医師が必要性を認めているのであれば、治療を継続すべきです。

弁護士にご依頼いただければ、治療の必要性を保険会社に主張します。これにより、治療期間の延長を交渉し、あなたが安心して治療を続けられるようサポートすることが可能です。

後遺障害が残ってしまったら

残念ながら治療を続けても完治せず、何らかの症状が残ってしまった場合、「症状固定と後遺障害」として、後遺障害等級の認定手続きに進みます。この等級が1級違うだけで、賠償額が数百万円、時には数千万円も変わることがあるため、極めて重要な手続きです。

しかし、適切な等級認定を受けるためには、専門的な知識と準備が必要です。

弁護士は、後遺障害診断書の記載内容が症状の実態を正しく反映しているか、認定に必要な検査結果が含まれているかなどをチェックし、サポートします。

万が一、認定結果に納得がいかない場合には、異議申立ての手続きも行い、あなたの症状に見合った正当な等級が認定されるよう、全力でサポートします。

提示された慰謝料・示談金に納得できない場合

治療が終わり、保険会社から示談金の提示があった際、その金額に驚かれる方が少なくありません。それもそのはずで、保険会社が最初に提示する金額は、多くの場合、法的に認められるべき最も低い基準(「自賠責基準」や「任意保険基準」)で計算されています。

弁護士は裁判例等を踏まえた「裁判基準(弁護士基準)」で交渉することができ、場合によっては保険会社の提示より増額が期待できることがあります。

ただし、増額の程度は事案ごとに大きく異なります。保険会社の提示額が妥当かどうか、ご自身で判断される前に、ぜひ一度弁護士にご相談ください。

人身傷害保険と搭乗者傷害保険|知っておくべき違いと使い方

ご自身が加入している自動車保険に付帯している「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険」。名前は似ていますが、その性質は大きく異なります。

これらの保険を正しく理解し、適切に使うことで、いざという時に大きな助けとなります。弁護士は、事故の状況に応じて、これらの保険の最適な活用方法もアドバイスします。

「人身傷害保険」:実際の損害額を補償

人身傷害保険は、ご自身や同乗者の治療費、休業損害、慰謝料など、交通事故によって生じた実際の損害額を、ご自身の過失割合にかかわらず補償してくれる保険です(保険金額の上限あり)。

この保険の最大のメリットは、ご自身の過失が大きい事故であっても十分な補償が受けられる点や、相手方との示談成立を待たずに保険金を受け取れる点です。これにより、当座の治療費や生活費の心配を軽減することができます。

「搭乗者傷害保険」:定額の見舞金が迅速に支払われる

搭乗者傷害保険は、事故によるケガの部位や症状、入通院日数などに応じて、あらかじめ契約で定められた金額が「見舞金」として支払われる保険です。

人身傷害保険が「実損害額」を補償するのに対し、こちらは「定額払い」である点が大きな違いです。

支払いまでのスピードが速いのが特徴で、事故後の急な出費に充てることができます。

そして、搭乗者傷害保険金を受け取った場合の賠償額への影響は、保険契約の内容や事案の状況、判例等により異なります。

場合によっては賠償額の算定に影響しないと判断されることもありますが、保険会社の代位請求や個別の控除の問題が生じることもあるため、具体的には保険約款・実務の扱いを確認してください。

弁護士費用が心配な方へ|費用倒れを防ぐ仕組み

「弁護士に依頼すると費用が高そう」「賠償金が増えても、弁護士費用を支払ったら結局マイナスになるのでは?」といった費用の不安が、弁護士への相談をためらわせる最大の要因かもしれません。しかし、ご安心ください。交通事故の被害者の方には、費用負担を軽減するための仕組みがあります。

弁護士費用特約が利用できるか確認しましょう

まずご確認いただきたいのが、ご自身やご家族が加入している自動車保険や火災保険、傷害保険などに「弁護士費用特約」が付帯していないか、ということです。

弁護士費用特約は商品により内容が異なりますが、相談料や弁護士費用の支払いが一定額(一般的に着手報酬等の合計上限で300万円程度が多い)まで補償されるタイプが多く、特約が利用できればまず自己負担を大きく抑えられる可能性があります。

ただし、特約の適用範囲や上限、例外規定は契約ごとに異なるため、保険会社に必ずご確認ください。

ご自身の保険だけでなく、同居のご家族や、事故に遭ったお車に同乗していた方の保険の特約が使える場合もあります。保険証券をご確認いただくか、保険会社に問い合わせてみましょう。

まとめ|交通事故のお悩みは早川法律事務所へご相談ください

この記事では、交通事故に遭われた際に弁護士へ相談するメリットやタイミング、そして費用に関する不安を解消するための情報をお伝えしました。

事故後の対応は、専門的な知識と経験がなければ、心身ともに大きな負担となります。保険会社との交渉、治療費の問題、後遺障害の認定、そして人身傷害保険や搭乗者傷害保険の適切な利用など、あらゆる局面で弁護士はあなたの強力な味方となります。

一人で悩まず、できるだけ早い段階で専門家にご相談いただくことが、あなたにとって最善の解決への近道です。

早川法律事務所は、千葉市で15年以上にわたり、数多くの交通事故案件を取り扱ってまいりました。代表弁護士が、すべての案件を直接担当し、あなたの話を丁寧に伺い、豊富な経験に基づいて最適な解決策をご提案します。

交通事故に関するお悩みは、どうぞお一人で抱え込まず、私たちにご相談ください。

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