財産開示手続への不出頭で初の検挙者

財産開示手続が改正されて不出頭が刑事罰の対象となったことは以前のコラムで触れましたが、とうとう、初の検挙者が出ました。報道によれば、神奈川県警松田署が、介護士の男性(34)を書類送検したそうです。

財産開示手続とは、お金を払うべき人(債務者と言います。)を裁判所に出頭させ、その人にどんな財産があるかを陳述してもらう制度ですが、不出頭では意味がないため、今回の検挙は強力な武器となります。報道によれば、介護士の男性は、「無視していれば諦めると思った」と述べているそうですが、逃げ得は許されないということです。

本当に財産がない人間から回収することは財産開示手続でも難しいですが、世の中には財産があるのに無視する人間も多いので、そのような人間にプレッシャーをかける意味でも、財産開示手続は強力な武器になりうるのではないでしょうか。

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